『おはよう千佳!』
『あっ!おはよう!慶太郎!眠そうだね。大丈夫?仕事大変なんでしょ?』
『うん。まあ基本的に朝は弱いからね。今日は悠の誕生日なのに俺はお祝いしてあげられなくて悪いんだけどよろしくね。プレゼントのゲームは俺達の寝室に隠してあるから誕生日パーティーをしてやる時に渡してやってね。バースデーケーキは予約してあるから授業が終わったら慎二郎が取りに行って持って帰ってくるよ。だから千佳は料理をお願いします』
『うん!わかってる!慶太郎の分まで悠ちゃんの11歳の誕生日お祝いするね。慶太郎!慶太郎も誕生日おめでとう!慶太郎は誕生日が嫌いって言ってたし誕生日はいつもお店だからおめでとうって言っていいのかわからないけど私は慶太郎が生まれてきてくれて私と出逢ってくれてそして私達が結ばれて新しい命も私のお腹の中にいるからやっぱり慶太郎にはおめでとうって言いたい。ごめんやっぱり嫌だった?』
『いや。そんな事ないよ。ありがとう千佳。俺が付き合ってた時に余計な事を言ったから千佳に気を遣わせたね。いつも誕生日に一緒に居てあげられなくてごめんね。今年も店で過ごすけど気持ちは俺も悠の誕生日を祝ってるつもりで飲んでくるよ。千佳!コーヒーちょうだい。タバコ吸ったらシャワー浴びてくるね』
ねえー。慶太郎!慶太郎はどうしてそんなに哀しい顔をするの。私達が付き合った3年間で1度も慶太郎の誕生日をお祝いした事がないんだよ。もちろんお店に出なきゃいけないからって事もあるけどお昼にだって出来たじゃない。慶太郎が祝いたくないっておめでとうって言わないでって哀しい顔をして言うから私おめでとうって言葉すら言えなかった。今年は大丈夫かなって思ったけどやっぱりダメなんだね。どうしたら慶太郎を癒せるの?どうして誕生日におめでとうって言っちゃダメなの?わからないよ慶太郎。それでも今年は悠ちゃん達と暮らし始めたからなのか少しは違うような気がするよ。少しずつ癒され始めているの?慶太郎に大事な守りたい宝物が出来たからだよね?その宝物を守ればいつか慶太郎の誕生日に慶太郎が笑顔を見せてくれる日が来るのかな?私も一生懸命守るからね。慶太郎の宝物達を。慶太郎の分まで悠ちゃんのお祝いを精一杯やるね!
『悠!起きろ!おはよう!』
『うん。おはよう!慶兄!え?慶兄?どうしたの?』
『悠之心!11歳の誕生日おめでとう!悠!生まれてきてくれてありがとう。俺の弟として生まれてきてくれて本当にありがとう。今日お前の誕生日なのに一緒にお祝いしてやれないけど俺はお前の誕生日を心から祝福しているよ。11歳のお前を抱きしめてやるだけしか出来なくてごめんな悠!』
『うん。ありがとう!慶兄!俺、慶兄の気持ちしっかり受け取ってる。やっぱりあったかいよ。慶兄!俺のお兄ちゃんとして生まれてきてくれてありがとうございます。俺、11歳の誕生日からまた生まれたみたいな気分だ。慶兄が抱きしめてくれて俺に愛情を与えてくれているのを俺は忘れないから』
『ありがとう悠!本当におめでとう!今日は千佳が美味しいごちそうをいっぱい用意してくれるからね。慎二郎はバースデーケーキを持って帰ってくる。もちろん生クリームのケーキだよ。お前も俺と一緒でチョコ系が苦手だもんな。千佳と慎二郎、龍、虎そして主役のお前でパーティーを楽しんでくれよ。俺がいてやれなくて本当にごめん』
『もう謝んないでよ!俺、充分すぎるぐらい慶兄の気持ち受け取ってるんだから!』
『うん。ありがとう悠!早く寝癖直してこいよ!』
『うん!』
ごめんな悠!本当にごめん。俺もお前の誕生日を祝ってやりたいよ。俺の精一杯の愛情がお前にちゃんと届いているのか俺にはまだ自信がない。
『龍!虎!起きて!朝だよ!龍!虎!起きろ!虎!虎之助!起きなさい!学校遅刻するよ!』
『おはよう!慶太郎兄ちゃん!抱っこして!』
『はい!おいで!おはよう!龍!今日は悠の誕生日だからみんなでお祝いしてあげてね!俺は仕事だからいてやれないんだけど俺の分まで悠にお祝いしてあげてくれる?』
『うん!いいよ!僕が慶太郎兄ちゃんの分もお祝いする!』
『ありがとう!龍!はい。じゃあ顔洗って着替えてご飯食べようね!』
『うん!』
『虎!おい!起きろ!虎!早く起きなさい!』
『うーん、いやー抱っこしてよー!』
『はいはい!おいで!虎!今日は悠の誕生日なんだよ。俺は仕事があってどうしても悠の誕生日をお祝いしてやれないんだ。本当は悠のお祝いをしてあげたいんだけどね。虎が俺の分までちゃんと悠のお祝いしてくれる?』
『うん!いいよ!僕がちゃんとしてあげる!いっぱいいっぱいおめでとうって言ってあげるよ!』
『うん。ありがとう虎!お前らがいるから俺は頑張れるよ。さあ!虎!顔洗って着替えようね!今日も学校から帰ったらいい子にしててよ!悠の誕生日なんだからあんまり遠くへ遊びに行っちゃダメだよ!早く帰ってきてね!』
『うん!わかった!』
『はい!じゃあいつもご飯を作ってくれるお姉ちゃんに感謝していただきます!』
『いただきまーす!』
壮ちゃん!今日俺は22歳の誕生日を迎えました。壮ちゃんはそっちでまた俺におめでとうって言ってくれてるんでしょ?でも俺はまだ心から喜ぶ事は出来ないよ。壮ちゃんは言ってたよね。誕生日は慶太郎が生まれた大切な日なんだって。悠の誕生日でもある今日、壮ちゃんが言った大切な日の意味が少しわかったような気がするよ。悠を見てると本当に生まれてきてくれてありがとうって気持ちになった。壮ちゃんも俺の誕生日にそう言ってくれたよね。壮ちゃんが想ってくれていた気持ちをまた1つ俺はようやく知れたと思います。それも全てあいつらのおかげだよ。お義母さん!悠之心を生んでくれてありがとうございます。
『お前ら忘れ物はない?大丈夫?気をつけて行くんだよ!帰ったらちゃんとお姉ちゃんの言う事聞いてよ!わかったね?行ってらっしゃい!』
『うん!大丈夫だよ!行ってきます!』
『わかった!行ってきまーす!』
『僕もわかった!お姉ちゃん!おやつ忘れないでね!行ってきまーす!』
『うん!虎ちゃん忘れないよ!悠ちゃん!龍ちゃん!虎ちゃん!行ってらっしゃい!気をつけてよ!』
『はーい!』
『じゃあ俺も行ってくるね。帰りは遅いからゆっくり休んでてね。今日は悠の誕生日パーティーよろしくお願いします』
『うん!わかった!いっぱいごちそう作る!慶太郎に似た悠ちゃんのお祝いが出来るんだもん。嬉しい!慶太郎!はい!お弁当!気をつけてね!行ってらっしゃい!』
『うん。ありがとう!千佳。本当に感謝してるよ。キスしていい?』
『うん!』
『行ってきます!』
慶太郎!慶太郎のキスはどうしてそんなに優しいの?どうしてそんなに優しいキスが出来るの?どうして誰よりもあたたかく抱きしめてやる事が出来るの?それだけ苦しんだ事があるの?だって本物の優しさって誰にだって出来る事じゃないよ。本当に傷ついた人にしかわからない事じゃない。いつか、いつかでいいから慶太郎が話してくれるのを待ってるよ。慶太郎が哀しい顔をする理由。きっと今の私じゃ受け止めきれないから慶太郎の優しさなんでしょ。一人で哀しみを抱えてないでいつか私にも半分持たせてね。慶太郎!誕生日おめでとう!
『あっ!おはよう!慶太郎!眠そうだね。大丈夫?仕事大変なんでしょ?』
『うん。まあ基本的に朝は弱いからね。今日は悠の誕生日なのに俺はお祝いしてあげられなくて悪いんだけどよろしくね。プレゼントのゲームは俺達の寝室に隠してあるから誕生日パーティーをしてやる時に渡してやってね。バースデーケーキは予約してあるから授業が終わったら慎二郎が取りに行って持って帰ってくるよ。だから千佳は料理をお願いします』
『うん!わかってる!慶太郎の分まで悠ちゃんの11歳の誕生日お祝いするね。慶太郎!慶太郎も誕生日おめでとう!慶太郎は誕生日が嫌いって言ってたし誕生日はいつもお店だからおめでとうって言っていいのかわからないけど私は慶太郎が生まれてきてくれて私と出逢ってくれてそして私達が結ばれて新しい命も私のお腹の中にいるからやっぱり慶太郎にはおめでとうって言いたい。ごめんやっぱり嫌だった?』
『いや。そんな事ないよ。ありがとう千佳。俺が付き合ってた時に余計な事を言ったから千佳に気を遣わせたね。いつも誕生日に一緒に居てあげられなくてごめんね。今年も店で過ごすけど気持ちは俺も悠の誕生日を祝ってるつもりで飲んでくるよ。千佳!コーヒーちょうだい。タバコ吸ったらシャワー浴びてくるね』
ねえー。慶太郎!慶太郎はどうしてそんなに哀しい顔をするの。私達が付き合った3年間で1度も慶太郎の誕生日をお祝いした事がないんだよ。もちろんお店に出なきゃいけないからって事もあるけどお昼にだって出来たじゃない。慶太郎が祝いたくないっておめでとうって言わないでって哀しい顔をして言うから私おめでとうって言葉すら言えなかった。今年は大丈夫かなって思ったけどやっぱりダメなんだね。どうしたら慶太郎を癒せるの?どうして誕生日におめでとうって言っちゃダメなの?わからないよ慶太郎。それでも今年は悠ちゃん達と暮らし始めたからなのか少しは違うような気がするよ。少しずつ癒され始めているの?慶太郎に大事な守りたい宝物が出来たからだよね?その宝物を守ればいつか慶太郎の誕生日に慶太郎が笑顔を見せてくれる日が来るのかな?私も一生懸命守るからね。慶太郎の宝物達を。慶太郎の分まで悠ちゃんのお祝いを精一杯やるね!
『悠!起きろ!おはよう!』
『うん。おはよう!慶兄!え?慶兄?どうしたの?』
『悠之心!11歳の誕生日おめでとう!悠!生まれてきてくれてありがとう。俺の弟として生まれてきてくれて本当にありがとう。今日お前の誕生日なのに一緒にお祝いしてやれないけど俺はお前の誕生日を心から祝福しているよ。11歳のお前を抱きしめてやるだけしか出来なくてごめんな悠!』
『うん。ありがとう!慶兄!俺、慶兄の気持ちしっかり受け取ってる。やっぱりあったかいよ。慶兄!俺のお兄ちゃんとして生まれてきてくれてありがとうございます。俺、11歳の誕生日からまた生まれたみたいな気分だ。慶兄が抱きしめてくれて俺に愛情を与えてくれているのを俺は忘れないから』
『ありがとう悠!本当におめでとう!今日は千佳が美味しいごちそうをいっぱい用意してくれるからね。慎二郎はバースデーケーキを持って帰ってくる。もちろん生クリームのケーキだよ。お前も俺と一緒でチョコ系が苦手だもんな。千佳と慎二郎、龍、虎そして主役のお前でパーティーを楽しんでくれよ。俺がいてやれなくて本当にごめん』
『もう謝んないでよ!俺、充分すぎるぐらい慶兄の気持ち受け取ってるんだから!』
『うん。ありがとう悠!早く寝癖直してこいよ!』
『うん!』
ごめんな悠!本当にごめん。俺もお前の誕生日を祝ってやりたいよ。俺の精一杯の愛情がお前にちゃんと届いているのか俺にはまだ自信がない。
『龍!虎!起きて!朝だよ!龍!虎!起きろ!虎!虎之助!起きなさい!学校遅刻するよ!』
『おはよう!慶太郎兄ちゃん!抱っこして!』
『はい!おいで!おはよう!龍!今日は悠の誕生日だからみんなでお祝いしてあげてね!俺は仕事だからいてやれないんだけど俺の分まで悠にお祝いしてあげてくれる?』
『うん!いいよ!僕が慶太郎兄ちゃんの分もお祝いする!』
『ありがとう!龍!はい。じゃあ顔洗って着替えてご飯食べようね!』
『うん!』
『虎!おい!起きろ!虎!早く起きなさい!』
『うーん、いやー抱っこしてよー!』
『はいはい!おいで!虎!今日は悠の誕生日なんだよ。俺は仕事があってどうしても悠の誕生日をお祝いしてやれないんだ。本当は悠のお祝いをしてあげたいんだけどね。虎が俺の分までちゃんと悠のお祝いしてくれる?』
『うん!いいよ!僕がちゃんとしてあげる!いっぱいいっぱいおめでとうって言ってあげるよ!』
『うん。ありがとう虎!お前らがいるから俺は頑張れるよ。さあ!虎!顔洗って着替えようね!今日も学校から帰ったらいい子にしててよ!悠の誕生日なんだからあんまり遠くへ遊びに行っちゃダメだよ!早く帰ってきてね!』
『うん!わかった!』
『はい!じゃあいつもご飯を作ってくれるお姉ちゃんに感謝していただきます!』
『いただきまーす!』
壮ちゃん!今日俺は22歳の誕生日を迎えました。壮ちゃんはそっちでまた俺におめでとうって言ってくれてるんでしょ?でも俺はまだ心から喜ぶ事は出来ないよ。壮ちゃんは言ってたよね。誕生日は慶太郎が生まれた大切な日なんだって。悠の誕生日でもある今日、壮ちゃんが言った大切な日の意味が少しわかったような気がするよ。悠を見てると本当に生まれてきてくれてありがとうって気持ちになった。壮ちゃんも俺の誕生日にそう言ってくれたよね。壮ちゃんが想ってくれていた気持ちをまた1つ俺はようやく知れたと思います。それも全てあいつらのおかげだよ。お義母さん!悠之心を生んでくれてありがとうございます。
『お前ら忘れ物はない?大丈夫?気をつけて行くんだよ!帰ったらちゃんとお姉ちゃんの言う事聞いてよ!わかったね?行ってらっしゃい!』
『うん!大丈夫だよ!行ってきます!』
『わかった!行ってきまーす!』
『僕もわかった!お姉ちゃん!おやつ忘れないでね!行ってきまーす!』
『うん!虎ちゃん忘れないよ!悠ちゃん!龍ちゃん!虎ちゃん!行ってらっしゃい!気をつけてよ!』
『はーい!』
『じゃあ俺も行ってくるね。帰りは遅いからゆっくり休んでてね。今日は悠の誕生日パーティーよろしくお願いします』
『うん!わかった!いっぱいごちそう作る!慶太郎に似た悠ちゃんのお祝いが出来るんだもん。嬉しい!慶太郎!はい!お弁当!気をつけてね!行ってらっしゃい!』
『うん。ありがとう!千佳。本当に感謝してるよ。キスしていい?』
『うん!』
『行ってきます!』
慶太郎!慶太郎のキスはどうしてそんなに優しいの?どうしてそんなに優しいキスが出来るの?どうして誰よりもあたたかく抱きしめてやる事が出来るの?それだけ苦しんだ事があるの?だって本物の優しさって誰にだって出来る事じゃないよ。本当に傷ついた人にしかわからない事じゃない。いつか、いつかでいいから慶太郎が話してくれるのを待ってるよ。慶太郎が哀しい顔をする理由。きっと今の私じゃ受け止めきれないから慶太郎の優しさなんでしょ。一人で哀しみを抱えてないでいつか私にも半分持たせてね。慶太郎!誕生日おめでとう!

