ヤクザな王子と俺様な騎士



「目障りだーーー失せろ」




桜李が冷たく言い放つ。




私に向けられた言葉ではないのに、身震いする。





案の定、男たちは一目散に逃げ去った。






「大丈夫?」




さっきまで少し離れたところにいた桜李がすぐ側に来ていた。




安心したのか、私は崩れるように座り込んでしまった。





それを咄嗟に桜李が支えてくれる。




「僕と一緒に来る?」





その言葉には先程の冷たさなど微塵もなく。




ただただ、どことない安心感だけだった。





目の前に桜李の手が差し出される。




私はーーーその手をとった。