「おっおい!こいつあの高嶺 桜李(タカミネ オウリ)じゃねぇかっ!?」 「高嶺って……全国No.1の……っ!?」 「高嶺組の若様がこんなとこで何してんだよ!?」 男たちはジリジリと後退しつつも、何かブツブツと言っている。 私にも聞こえた“高嶺 桜李”と“高嶺組”というワード。 桜李というのは威圧感を放っている彼の名前だろうか? この世の中で他人を助けようなんて考える人がいるとは思わなかった。