ヤクザな王子と俺様な騎士



男たちに腕を掴まれ、人目につかない路地裏へと連れていかれる。




腕を掴む男の指が食い込んで、痛い。




男たちのいやらしい視線が気持ち悪い。




「ーーーっ」




助けて、と叫ぼうとしたが、声は出ず。



声に鳴らない声だけが虚しく響く。





あぁ、やはり神など存在しないのか。




存在するのならばきっとこんな事にはならなかった。





救いの手が差し伸べられるはず。





だが、救いなどありはしない。