「最後に傷つけて、最低だよな。本当、ごめん。」


去っていく先輩。


先輩に触れられた唇が、首筋が、頬が…全てが熱い。

さっきのは、すごく怖かった。
でも、それと同時に嬉しかった。

先輩が触れてくれて。


………もう、私は好きじゃないのかな?

始めから好きじゃなかったり?



「ど、どうだった?」

「…えへへ。ダメだった。」


再びぎゅーっとしてくれる明莉。


「よし、行こ?」


2人で自分達の部屋に戻る。


「せーんぱいの、ばぁかぁー!!」


マイクに思いっきり叫ぶ。


「大好きだっちゅーの!ばぁかぁー!」


明莉もそうだそうだー!と共感してくれる。


「はぁー」

「すっきりした?」

「したー!」


2人で笑い合いながら部屋を出た。