初恋草

【楓side】


「大変そうだな。」


気がつけば、俺は君に声をかけていた。

君は、俺のこと知らないかもしれないけど・・・

俺は君のこと、ずっと見てたんだ。



そう、俺が君に初めて出逢ったのは・・・

5月。




―――――――――・・・

朝の爽やかな風が、気持ちいい。

「はぁ、やっぱり早く来過ぎたか。」

俺は、バスケ部の朝練に来ていた。

けど、ちょっと早すぎたみたいだ。

そこで俺はしょうがなく、みんなより一足先に練習を始めることにした。