「だって、俺はそんな風に”花”のこと見たこと無かったからさ。

 あぁ、そんな見方もあるんだ、面白いなって思って。」


「って、結局面白いからじゃないですか・・・。」


「あっ、本当だ。

 アハハっ。 でも、本当にすごいなって思ったんだよ?」


そう言って笑う、七咲先輩の笑顔は子供みたいに無邪気で・・・。


初めて見た、無愛想な彼の笑顔だった。


そして私は、その笑顔に胸が今まで以上に高鳴った。