12歳の恋

「ねえ、最近男子やたらと触ってこない?」

美空が言い出した

確かに

渡邉くんもそうだった


「ちょっと、俊サボんないでよ」

「今、休憩中ーー」

「いや、さっきからずっとじゃんww」

「愛美さあ・・」


「前に言ってた好きなやつにあげんの?」


「う、うんあげたい・・・」

「え・・・・」

「ホントに好きなやついんの?
   脳内設定かと思った」


「いるもん!私そんな可哀想なひとじゃないし!!」

「まじでww初耳ww」

好きなひとは俊っていったらどんな顔するんだろ・・・


「いいよねえ・・朱莉は・・・」

「え?」
美空が言った

「だって、堂々とあげれるし・・・あの2人ラブラブだよねえ」



「確かに・・・・」

確かに、朱莉と賢汰は恋人って感じだ


キョロキョロ

俊誰かにもらってんのかなあ?


「美香後藤のこと好きなんだって
クレープ受取なよ」

「ありがたく食べなさいよ」

え~~???

出遅れた~~~

放課後渡す?でも・・・・・



「いらねえ」

「俺別に、もらっても全然うれしくねえし

他のやつにあげれば」


「何それ・・・ありがと・・・って笑ってほしくてがんばって作ったのに
俊にあげたくて作ったのにそんな言い方ないでしょ・・・」

「へえ」
「愛美が渡す奴はそんな王子様なんだよかったな俺と違って」

「ありがとうぐらい言えないの??」


「じゃあ、なんだよその気もねえのに笑って受け取って
あとで、捨てろって言うのかよ!」

「そうじゃなくて、好きなひとにあげるのがどれだけ勇気がいるか・・」

「お前になにが分かんだよ・・・」

「わかるもん!」

「わかるもん・・・」

「くだらねえーー」

なんで・・・