あたしがこの時代にきて、とりあえず3日がたった。
土方さんが『とりあえず』ってことで女物の着物を買ってきてくれたけど……
志「……帯の締め方がわからない…」
浴衣は毎年着てたからわかるんだけどね、ほら今時の帯ってもう形があって売ってるから……。
男の人に聞いてもなぁ……。
いま近藤先生も出かけてるし。
諦めかけてたそのとき。
志「………?」
誰か来る?
今は夜だし、みんな寝てるはず。
え?んんん???
怖くなって足音が近づくにつれてあたしも後ろに下がる。
いやいやいやいや、今来られても困ります!!!!
お取り込み中です!!!
思春期女子が着替えてます!!!!
ムリムリムリムリムリ!!
壁に背をつけて、しゃがみこむ。
うん、こんなときは死んだふりだ。
それが一番いい。うん。
ドサッと倒れて、その場しのぎに死んだふりをしてみた。
土「神崎、入るぞ。……着れたか……っておい大丈夫か!?」
土方さんが部屋に入ってきて、あたしに近づく。
土方さんだった安心感と同時に、ふつふつと怒りも出てきた。
志「土方さんのバカぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」