歩いてる内に(あたしはお姫様抱っこされてる内にだけど!)とある襖の前に来た。



「近藤局長、土方です。」


「入りたまえ。」



『たまえ』って…かなり上から目線なのね…王様みたい。
近藤くん、偉い人なのかな…←



襖を開けるとそこには一人の(いかつくて顎が割れてる)男の人がいた。


「トシ、どうした?」


その人は気さくに土方さんに話しかけた。
この人が近藤先生?


「いや、変な女がいたから総司が捕まえたらしい。」


「近藤せんせっ♪」



沖田先生はるんるんしながら部屋にはいると、あたしを座布団の上にそっと下ろしてくれた。



「…このお嬢さんか?」


「なんでも、未来から来たっていい始めたからなぁ。」


「…君、名前は?」


「………か、神崎志穂です…。」


「年は?」


「17歳です…」


「本当に未来から来たのか?」


「……はい。」



きっと信じてくれない。
だってもしあたしが土方さんたちと同じ立場だったら、信じられないもん。