「…あの、西暦は?」
「は?」
「だからせいれ……嘘でしょ……。」
土方さんも先生も頭の上にはてなマークな浮かべてる。
「ちょっと待って、ちょっと整理させて。」
「整理したいのはこっちなんですけどねぇ~♪」
……無視、無視。
西暦って言葉が通じなかった。
しかも東京じゃなくて、東京タワーや江戸城があるのは江戸。
しかも白とミントグリーンっぽい色のギザギザ模様の羽織。
それに………先生は沖田で目の前のイケメンは、土方…。
………全てに合点がいく。
うわ、現実逃避したい、てかしてるのか←
「……あたし、『タイムスリップ』しちゃったのか………。」
思わず口にして、なんだか現実認めた気がして、すんごい泣きたくなってきた。
「………でお前は一体何者なんだ…っつっても自分からは言えねぇよなぁ」
「…もぅ~土方さん焦れったいんだからぁ~」
先生が茶々をいれる。
でも、その途端に先生の顔に真剣さが見えた。
「…………単刀直入にお聞きします……あなたは間者ですか…?」