「おーきー!(大木!)」

「…」



俺は考えすぎて

誰とも喋る気がしなかった。


あの後、鐘がなる少し前に唯沙は戻ってきたが

俺とは一言も喋らなかった。


俺も、何も喋らなかった。



みんな、俺は何も言ってないのに

『どうした?唯沙とケンカしたの?』

と、聞いてきた。


ケンカかどうか分からんけど

アイツ、怒ってるし

ケンカ…だよな?

俺は何も言わず

睨んで離れさせた。