健太郎君もまた、五郎がどれだけ長い間、
待っていてくれていたかが、よくわかりました。


この場所で枯れる事なく、じっと待ち続けてくれたのです。


ここは僕のための空間なんだと思いました。


健太郎君は話し始めました。


長い空白を埋めるために。


そしてそれは、随分長いものになりました。