「ドサッ」

という音とともに健太郎君はハクモクレンに包まれました。


ハクモクレンは枝を精一杯広げて優しく受け止めたのです。


健太郎君はかすり傷ひとつ負いませんでした。


そしてハクモクレンの匂いに包まれながら、気を失いました。