ハクモクレンの花

最初に見たときよりも少し大きく見えました。

じっとこちらを見ている気がしました。


「こんにちわ」


健太郎君は中庭のガラスに向かって呼びかけてみました。


ハクモクレンはより一層大きく伸びをして、体を震わせました。


ザワザワと風の音がしました。