あなただけでした…

しばらくして
優人君が誰かと電話
しているのをこっそり
聞いていた。



『お前、あんなメールしたら雅ちゃん気づいちまうよ!!お前が内緒にしてくれって言っただろ?
病気のこと、雅には言わないでくれって。
もしこのこと知ったら
雅ちゃん泣くぞ!?』




えっ…
今、何て言った?


拓也が?
拓也が… 病気…?
何の?
どうして内緒にするの?
どうして言ってくれないの?
悲しくて涙が溢れて
その場に腰を下ろした。