その日は、もう “転入生が来る”という話題で 持ち切りだった。 「可愛いのかな~」 「可愛かったら、声かけよう♪」 そんな会話が飛び交った。 ―キーンコーンカーンコーン 鐘の音と共に 期待を胸に抱いた みんなが席についた。