「他の男なんか見るなよ!」
ビクッ…
「ヨリ…戻したんだろ…?」
ヨリ……戻したよね……あれって。
「………う…んんっ…」
また、キス…?
なんで……?
「別れて…」
え??
「山下君……?」
「お願いだから俺を好きになって!」
好きに??
グイッ…
「ひゃっ」
腕を引かれた。
「や、山下君……!?」
走り出して10分後。
着いたのは山下君の家。
「山下君…、なんで?」
「いいから入って」
怖いよ……。
「山下君!入る前に聞いて!!」
近所迷惑になるくらい大きな声で叫んだ。
「………何?」
声、低い……。
「私、付き合ったのには理由があるの」
「理由?んなもん、好きだからだろ?」
違う。 
違う違う違う違う!!
「私、えっちされそうだったの…」
「は…?」
山下君の顔がこわばった。
「そいつ、殺してやる!」