はぁ……はぁ……。
「マナ、こっち!」
拓哉だ……。
歩道橋の向こう側に、拓哉は居た。
「久しいな…」
切なそうに言う拓哉。
「うん…そうだね」
やっぱり、目は合わせない。
だって、今目を見たら……
決心が揺らいじゃう…。
ちゃんと、言うんだ。
「マナ?」
「ん?何??」
せめて、今は楽しい時間にして…。
そう、思っていたのに……。
神様は、見事に私を裏切っていった。