文化祭☆LOVE 【完】


 家に帰ったあたしはソファーに寝転がって、台本を眺めた。
 この話の中では、“楓”と“和弥”は幼なじみ。
 だから、手を握るくらい、どうってことないんだろうけど…
「っ……」
 新川くんの、大きくて温かい掌の感触を思い出すたび、胸が高鳴る。