家に帰ったあたしはソファーに寝転がって、台本を眺めた。 この話の中では、“楓”と“和弥”は幼なじみ。 だから、手を握るくらい、どうってことないんだろうけど… 「っ……」 新川くんの、大きくて温かい掌の感触を思い出すたび、胸が高鳴る。