「よーし、じゃあ今日はここまで!!」 新川くんが声を掛けたのは、午後5時を少し過ぎた頃だった。 もう、他のクラスの人は部活に行っている時間。 それでも不満が出ないという事実が、新川くんの人望の厚さを物語っている。 「おつかれ! また明日もよろしくな。 解散」 新川くんのこのひと言が聞こえるまで、あたしたちは一生懸命動きつづける。