『朝から口悪いよねー。』


「そう?あんたよりはマシだと思うけど。」


『いやいや俺いくらなんでも朝から人のこと殴りたいとか言わなーい。』


「どうだか。」













ん?
俺?






『お、おは、おはようございます!青木先輩!』



ハンズは顔を真っ青にして深々とお辞儀をした。


私はそこでやっと状況把握。




「あ。青木太一。」



すると青木太一はニコッと笑ってこう言った。




『ねぇお友達、このバカ女にちゃんと俺らのこと徹底的に教えといてよ。俺、連れてったはいいけど説明するのめんどくさくてさー。ね?頼むわ。』




白バージョン青木太一に初めてバカ呼ばわりされた!!!

地味にショック!!!!



そんなことを思ってムンクの叫びのポーズをとっている私を横目に彼はヒラヒラ手を振ってニコニコと去って行く。



それを見て私の隣に立っているハンズは

『いやー、美だね。美!』

と言ってなにやら頷いている。
私は周りの視線も気になったので黙って先に教室に向かった。





『おい!アユ!こんな好奇の目に晒されて1人なんて無理だからお願い待って!!!!』




無視無視。