「ちょっとカルボ、あんた青木太一にどういう教育してるわけ?」 その帰り道、カルボが待っててくれていつものように送ると言うので一緒に帰りながら私は散々彼に愚痴っている。 『俺、育ててねぇ。』 「普通なこと言うなバカ。」 『バカは太一。俺は大丈夫。』 お前も大丈夫じゃないけどな! 『なに?太一になんかされた?』 彼はチラリとこっちを見て言うので私は 「別に。されてないけどムカつく。」 と性格の悪そうなことを言った。 するとカルボは『ふーん』とさも興味なさそうに前を向いた。