少し低めの声が聞こえたと思って顔を上げたら、待ちくたびれたのか、近くに来ている美人。 「あ、あの、何かの間違いじゃ・・・?」 『間違いないから。あんただから。いいからさっさと立つ!』 「は、はいぃっ!」 美人の凄みに、思わず勢いよく立ち上がる私。 『あのアユにあんな返事させるなんて・・・さすがっす、先輩。』 なんて横でボソッと呟くオケ。 あとでなんか仕返ししよう。