「千夏先輩、さっき拓也先輩が

用があるって探してましたよ。」

女子更衣室で着替えてると

後輩が教えてくれた。

「ふーん。了解。ありがとね。」

どうせ大した用ではないだろう。

「千夏先輩って拓也先輩と

どういう関係なんですか?」

後輩は目を輝かして聞いてくる。

「どう・・・って聞かれてもね。

ただの幼馴染みだよ。

家が隣で、家族ぐるみの付き合いってだけ。」

そう、それだけ。

少なくとも私の場合はって話だが。