The unripe heart



確かに今まで謎だった。

生活費なんかはどこから出てきてるのか。

保護者は誰になっているのか。

姉は何も言ってくれなかった。

ここで注文してたものが運ばれてきた。

それぞれ箸を取り黙って食べ始めた。

黙ってたというよりたぶん

私が話すのを待ってたのだと思う。

姉と鳥海さんは私がこれをどう思うかを

探っていたのだ。

「鳥海さん、これからは私の相談にも

のってくれませんか?

私、鳥海さんのこともっと知りたいし。

姉ちゃんだけずるいし。」

最後は少しおどけて言ってみる。

これは本音だ。

「あぁ。もちろんだよ。」

鳥海さんはわらって言った。