「確か千夏ちゃんがまだ

小さい頃会ったんだけど

覚えてる?」

申し訳ないが一切覚えてない。

私はあいまいに笑った。

「理紗にはたまに会ってたから

君の事に関しては聞いていたが

やっぱり会ってみないとね。」

「想像よりもかわいいでしょ?

千夏、私に似てるから。」

姉の言い様は冗談でもないようだ。

「うーん。理紗は姉さん似だけど

千夏ちゃんはお義兄さん似かな。

理紗とは似てない。」

鳥海さんは笑いながら言った。

「姉さん?お義兄さん?」

「・・・私は君のお母さんの弟です。」