夏の直射日光が当たる墓場は暑いので 墓の近くにある食堂へ移動する。 何度か入った事のある 古びた食堂は昼時だというのに あまり人がいない。 ランチの時間にしては少し早かったが 昼食を取りながら話そうということになった。 私はオムライス、 姉は和風ハンバーグ定食、 鳥海さんは焼き魚定食を頼んだ。 「私はね、千夏ちゃんに 前から会いたかったんだよ。」 注文を済ませるとまず一番に 鳥海さんがこう言った。