わかった上で、その想いごと手に入れた。 彼女はもう、俺から離れて生きていくことができない。 …だから、俺はジェイドを連れて行くのだ。 恐ろしい世界でも、暗い底無しの海でも。 …きっと、俺の想いのそれも、もうだいぶ狂いかけている。 だったら、同じだ。 なによりも強くて激しい想いで、お互いを繋ぐ。 俺の全ても、捧げようか。 この、時折甘い香りを漂わせて、こちらを見つめる。 美しい、翡翠葛に。