月夜の翡翠と貴方【番外集】



ロディーが意を決したような顔をして、口を開く。

「…触れて、いいのか?お前は俺のことを、どう想ってる」

すると涙がピタリと止んで、セルシアは気まずそうに目をそらした。

ロディーが、不安気な顔で見つめている。

彼女はまた涙をじわりと溜めて、「…好きです」と言った。


「…ロディー様が、好きです。私と、ずっと一緒にいて下さい」


恥ずかしそうにそう言った彼女に、皆が目を見開く。

……それは、まるで。

プロポーズの、ようで。

顔を赤くして目を伏せるセルシアに、彼は口をぱくぱくとさせていた。

「……な、なっ」

「…言われちゃいましたね、ロディー様」

ニヤニヤと笑うルトに、ロディーが諦めたようにため息をついた。

そして、セルシアをじっと見つめて。


「…お前には、敵わない」


セルシアが、嬉しそうに笑う。

ロディーは、参ったように笑った。


「俺もだよ、セルシア。…必ず、幸せにする」


そう言った瞬間、セルシアがロディーに抱きついた。

驚くロディーを、ぎゅっと抱きしめる。

くらくらと顔を赤くするロディーに、思わずルトと笑った。