頑張ろう、と意味込むと、私は再び目を閉じた。

いつも通り、彼の『おやすみ』という声と共に、腕のなかで眠りについた。






翌日、急いで歩いたものの、モンチェーンへついたのは夕暮れ時だった。

しかしディアフィーネからまともに行こうとすれば、三日はかかるとルトに聞いた。

なので、最も近道であるあの森を彷徨いながら抜ける以外、一日でたどり着く術はなかったという。

そうして足を踏み入れた、ロディーの街モンチェーン。


そこは、あちこちに色とりどりの花々が咲き誇る、華やかな街だった。