2週間ほどしたころだった。

仕事から帰ると、駅のベンチに

彼が座っていた。

「ミー。」

「海。

 久しぶり。」

「ミー。仕事決まった。」

彼はそう言って笑った。

大好きな

彼の笑顔だった。

「うちに帰る?」

「うん。」

久しぶりに手をつなぐ。

「ミーがいなきゃ、

 家に帰った気がしないっけ。」

彼はそう言った。