うそつきおおかみ

次の日の朝。

「おはよう。」

「おはよ。」

「仕事は?」

「んー。」

「んーって、

 もお行く時間でしょ?

 私も10時に出るよ。

 新しい仕事11時からなんだ。

 一緒に出よ。」

「んん。」

「休み?」

「いや。」

「何?」

「辞めた。」

「は?」

「辞めてしまいました。」

「・・・・。」

「ごめん。」

「・・・・。」

「お前がいなくなるから。」

「・・・・。はぁ?」

「関係ないよな、

 人のせいにすんなだよな。

 うん、

 悪い。

 でも、

 仕事決まるまで、

 一緒にいたい。」

「仕事決まるまでって・・・。」

「一週間、一週間でいいから。」

「一週間、ほんとね?」

「うん。」

なんかうすうす感じてはいたんだよね、

この時から。

絶対このまま、

ずっと一緒に生活するような、

そんな気が。

でもめんどくさかった。

「じゃあ、

 私仕事行くからさ、

 鍵預けるよ。

 5時には帰ってくるから。」

「おっけ。」