「好きです。
付き合って下さい。」
「えっ?誰?」
「あなたです。
高橋さん。」
隣でるりがキャーキャー言っている。
「別にいいよ。」
「えっマジ!?
イェーイ!ヤッホー!」
その男の子の反応が面白くてつい笑ってしまった。
「名前なんて言うの?」
「えっ俺?
俺は青山蓮。
蓮ってよんでね。」
「じゃあ私は双葉で。」
「あっ!これメアドね。
またメ~ル頂戴!」
「うん。」
そして蓮は去っていった。
「双葉すごいよ!
青山君に告白されるなんて!」
「そんなに蓮って有名なの?」
「しらないの?!
青山君は学校で一番人気!
性格よし、スポーツよし、顔よし。
とにかく何でもよし。」
「へぇー。」
「っていうか双葉が告白されてオーケするなんてはじめてじゃないの?」
「うん。
たまには。」
たまにはなんて嘘。
本当は遊びてオーケしたの。
だって癌だもん。
最後には傷つけて振ればいい。
最後くらい恋を経験したい。
っていうか癌の次の日に告白されてるって何これ?
神様が罰が余りにひどかったから次は幸せをくれようとしているの?
そんなのいらないし。 
まぁ感謝しようか。
イケメンだし。

「予鈴鳴ったよ。
行こう!」
「うん。」
私はこの時まだこの恋が運命になるなんて思ってなかった。