去って行く彼の後ろ姿を見ながら、
「…そう言えば、何で私の名前を知ってたんだろ」

呟いて、首を傾げた。


「ただいまー」

家に入ってあいさつすると、
「お帰りー」

1番下の妹、真里が顔を出した。

真里は私とは10歳下の高校2年生だ。

リビングに顔を出すと、
「あれ?」

愛猫のミーコと遊んでいた3歳下の妹、つぐみが驚いた顔をした。

「…彼氏の誕生日を祝ってくるんじゃなかったの?」

問われた。