沈黙。

先に破ったのは、
「何かあったんですか？」

常盤だった。

「…えっ？」

質問の意味がよくわからなかった。

「思いつめたような顔をしていましたから」

「思いつめたって…」

私はどんな顔をしていたのだろう。

かごを手に取り、エコバッグからつぐみが書いたメモを取り出す。

「話聞きましょうか？」

「そんな大きなことじゃないので…」

首を横に振って断る。