ササっと
体制を崩した唯ちゃんに
近付いて、
回り込んで引き寄せる。


唯ちゃんは
すっぽり
俺の中にはまり込む。



無事、捕獲。



「おはよー。
 唯ちゃん」

「おはよう。
 さっきは有難う。
 おかげで助かったわ」



にっこりと微笑む
唯ちゃんの髪から
フレッシュな香りが漂って
鼻をくすぐる。


ゆっくりと
視線が俺を捕える。