『雪貴がするなら、
 今年の優勝は決まったね』

『あぁ。

 俺らは……楽譜を忠実に
 演奏すればいんだろう。

 我らが……
 唯ちゃんの為にさ……』



時折……
ちゃかすように
盛り上がる生徒たち。



収拾がつかなくなってるままに……
授業の終わりを告げる
チャイムは鳴り響き……
あの子たちは……
自分の教室へと
戻っていった……。