「ファンの中じゃ、
ちょっと有名人なんだけどね、私。
紀天の幼馴染なのよ。
んで、不本意だけど十夜のことも
それなりに詳しいわけ」
そういう風に告げる、
そんなパワフルな初、Ansyal仲間と
開場までの時間を過ごす。
17:00開場予定なのに、
開場はまだ始まらず、
10分が過ぎてた。
「ったく、あのバカ。
何、チンタラしてるのよ」
そうやって毒づく、
憲さんの彼女らしき存在。
「久しぶりだから、
準備に時間がかかってるんだよ」
今日は……大切な日だから。
Ansyalの天(そら)の下、
隆雪さんのTakaの名を
雪貴が2代目TAKAとして
正式に受け継ぐ日。
架け橋となることを決めた
お披露目公演。
そして今日からは
エターナルメンバーとして、
TAKAYUKIと呼ばれる
元祖Taka。
隆雪さんの想いを
永遠の名のもとに受け継いで
再び天使として
翼を広げて羽ばたくことを
決意したAnsyalが奏でる
奏でられる追悼公演でもあるLIVE。
全ての想いが一つに
濃縮されて詰まった
過去と未来。
終焉と再生。
永遠の架け橋。
3つのキーワードの元に
構成された
新生Ansyalのステージ。