「そんな顔しないでよ。 少しでも長く雪貴と過ごしたくて決めたの。 トパジオスの事務所にスタッフとして手伝わないかって 高臣社長と宝珠さまに誘われたの」 そう言った途端、 雪貴は嬉しそうに抱き付いてきた。 「唯ちゃん、本当なの?」 「うん。 だから……これからは仕事でも一緒だよ」 雪貴が卒業した日、 その日は私も巣立つ日。 新たな自分の未知なる世界へ。