その場所には自分でデザインした
マーメイドライン的な、
真っ白なウェディングドレス姿の百花。
そして百花のすぐ傍には、
お姉ちゃんである理佳さんの幼い頃の写真。
百花の隣には、
両親とお祖父さん。
家族たちに囲まれて、
幸せそうに微笑んでた。
「百花……今日はおめでとう。
とっても綺麗だね。
早く託実さんに見てもらいたいね」
そう言うと、
百花はお腹にそっと手を当てながら
笑いかけた。
聖なる誓い。
教会の前で、誓い合った二人が
幸せの鐘と共に、階段をゆっくりと降りてくる。
フラワーシャワーに迎えられて、
歩いてきた百花は、
手に持ってたブーケをゆっくりと放り投げた。
「唯香、次はアンタの番だから」
指定されたブーケは弧を描いて、
私の腕の方へ。
あれっ、距離感浸かめない。
ブーケは絶対に落とせない。
そう思って強引に手を伸ばして、
掴んだ途端、グラリと体制を崩した私。
その私を後ろから支えてくれたのは、
雪貴だった。
「唯ちゃん。
無理しないんだよ」
やっぱり雪貴の傍が
一番、安心する……。
今の私には、
雪貴が安定剤なんだ。
「唯ちゃん、お願いがあるんだ。
披露宴の席で、俺たちは百花さんの為に
一日だけAnsyalに戻る。
託実さんにも内緒。
託実さんの相棒は、
裕先生か裕真先生が
手渡す手はずになってるから。
唯ちゃんは百花さんを
何時ものポジションに連れて来て」
そんな重要な役割を貰った
Ansyalのサプライズプレゼント。



