震え続ける体を
どうすることも出来ず、
一人、隆雪さんのCDに縋るように
エンドレスで流しながら
布団の中、体を抱きしめる。






忘れていたつもりの
記憶の欠片は、
少しずつ、
昔の姿を取り戻していく。







その度に、今の私が
少しずつ消えていくようだった。







その夜、学校の後
マンションを訪ねてきたアイツは
写真を見せつけて、
脅すと、怯える私を押し倒すように
家の中へと入ってくる。











そのまま、
アイツによる悪夢が訪れる。







拒絶することが許されない
関係は、
私を何処までも
深く突き落としていった。