「行ってらっしゃい。

 電話もメールも手紙も待ってるから」




そうやって慌ただしく告げた唯ちゃんは、
時計をチラリとみて、学院へと慌てて出勤していく。


そんな唯ちゃんを目に焼き付けて、
託実さんにお願いして
車を空港へと走らせてもらう。




空港では、伊集院さんを見送り来てた
先代理事長や理事会の人たちの姿を見つける。


託実さんと共に、
伊集院さんたちの元へと近づくと
俺は伊集院さんと二人、
出国手続きををして
エルディノさんが待つ地へと
空を旅立った。







自身のスキルアップをかけて……。





再びAnsyalのTakaとして
戻るために。