Love Songを君に【Ansyalシリーズ TAKA編】



「Taka【貴】、ちょっといい?

 このフレーズと、
 このフレーズを続けて使うと、
 流れてしまう気がするの。

 だったらこっちの方が
 まとまって聞こえない?」




いつも雪貴だった唯ちゃんが、
再び俺のことをTakaと呼んだ瞬間。


その響きが少し懐かしくて。




唯ちゃんが口ずさんだ、
フレーズを受けて、
更にギターのアレンジを進めていく。



「うん、そうだね。
 
 なら俺は……こうかな。
 
 あっ、でも、託実さん……
 このフレーズ兄貴だと
 こう弾きませんでしたか?」




ふと……脳裏に浮かんだフレーズを
紡ぎたくて、一言断ると……
兄貴が愛したフレーズを
その中に盛り込んでいく。



体に染みついた兄貴の音は、
今も色褪せることなく
俺自身の糧となってるのが
自覚できる。