ほんの少しの
きかっけと思いがあれば、
その時間を動かすのは
後は自分次第なんだ。




唯ちゃんを支えたい。




心からそう思えたとき、
憑き物が落ちたみたいに
いろいろなものが、
色を取り戻した。



闇の中で、
グルグルと過ごし続けた時間
答えなんて見つけられなかったのに。




学校に復学して、
今までと変わらない日々を過ごす。



今までと変わらない日常に、
変化をもたらせてくれるのは、
最愛の唯ちゃんの存在。



学校では、教師と生徒。


同棲してるのは、
学校のヤツは知らない。



俺と唯ちゃんの交際は、
音弥のみ知られてしまったが、
アイツは口が堅い。


進級した学年のクラスも、
昨年と同じ気心の知れたメンバーで、
担任も変わらなかった。



俺が不在の間、
ずっとクラスをまとめ続けた
音弥は今期も頭取と呼ばれる
学級委員の役職についていたものの
俺が復帰するや否や、
早々にその役目を返上してしまった。


復帰した俺の学校生活は、
休学前と変わらない。


クラスをまとめ、
学年をまとめ、
生徒会に顔をだし
先生たちの雑用をする。