大嫌いな自分。

後悔ばっかりの自分。




だけど……日々は変わらない。




変わるのは、
一瞬一瞬の心の動き方。






「……唯ちゃん、
 今日から復学するから」







止まり続けた時間は、
今、秒針が大きく動き出す。






一人じゃない。





今は……私の隣には、
雪貴が居てくれる。




時に幼くて……
時に大人っぽい……
大切な人が
……隣に居るから……。






だから……訪れた闇の中、
ゆっくりと時を止めずに歩き出さないと。




光を掴み取るために。





「うん。
 雪貴、有難う」





雪貴の朝食を食べ終えて、
出勤する準備を終えると、
そのまま、
雪貴と二人通いなれた学校へと出掛ける。





3か月も休学していたのに、
そんなのを臆せず、
新しいクラスで笑いかける
雪貴の姿が……
今もとても眩しくて……
力強かった。