Love Songを君に【Ansyalシリーズ TAKA編】





学校が休みの日だったのもあって、
雪貴を迎えに行く。



本当は住み慣れた私の部屋で
暮らせたらその方が
良かったのか知れない。



だけど私が選んだのは、
彼のマンションで生活すること。


私の狭いマンションだと、
雪貴が落ち着いて
療養することなんて出来ないと思ったから。

流石に、グランドピアノの下に
布団を敷いて寝てる身には
そこに療養人を寝かせられないでしょ。


ご両親公認で、
一緒に生活させて貰えるんだから。



「マンション、父さんと母さんが
 いろいろと触ったらしい。

 唯ちゃんも
 部屋あるほうがいいでしょ」



病室を出て看護師さんたちに
挨拶を済ませると
そのまま病院前のタクシーに乗り込む。


タクシーは
ゆっくりと走り出して、
そのスピードを加速させていく。


見慣れた景色を
車窓から眺めて数分。


大きなマンションが見えてきた。



目の前に広がるのは、
高層マンション。




「えっ?

 もしかして今日から住むところ?」




あまりの想像外の展開に
声が裏返る。


タクシーを降りて、
真っ先に上の方まで見上げる。