食事を受け付けることが
出来なくなった体。


固形物はおろか、
水分すらも受け付けない。


眠ることを拒絶した体。



どれだけ疲れていても、
眠ることも出来ず、
何かを口に含むことすらも
億劫で一人暮らしのマンションで
倒れていたところを
託実さん見つけられた。


見つけられた俺は、
やっぱり身近な人に助けられて
病院に運ばれて。



運ばれた先の
兄貴が入院してた病院で
処置をほどこされた。

少しでも回復した体は、
俺にとっては
持て余すだけで、
苦痛以外は与えない。




意識を覚醒させることが
ただ許せなくて
全てを拒絶して、
かたくなに
世界に閉じこもり続ける。






今も現実は受け入れがたくて。