Love Songを君に【Ansyalシリーズ TAKA編】




「呼び出して、
 悪かったね」



主治医は、
そうやって切り出す。





全てを問いただして、
真実を知りたい。




バズルのピースを
一つずつ組みなおしたいのに
いざ、その時間が整ったら
前に一歩が踏み出せない。





『しっかりしろっ!!
 私』




何度も、呪文のように
心の中で
自分に言い聞かせて
叱咤する。




「唯香ちゃん、
 こちらへ」




裕医師が進めてくれるままに、
豪華なソファーに
肩身狭く腰かける私。



「悠久も座って」




二人を座らせると、
裕先生は、ティーセットを準備して
テーブルへと戻ってきた。



シーンと静まり返った
何も話せない時間が
この部屋に、
妙な緊張感を漂わせる。



カップに、
ゆっくりとハーブティーが注がれて
裕医師に勧められるままに、
一口、含む。



体の緊張が
一気に緩むように
力が抜けて
息苦しさから
解放されていく。




私は鞄の中に無造作に
突っ込んだ、
思い出のCDと
隆雪さんからの
手紙を静かに取り出す。