携帯電話を
繋ぐことが出来ない
その場所を考えて
辿り着いた私の答え。
途端に体は震えだす。
どうして、すぐに
連想できなかったの?
ずっと通い続けてた
病院なのに。
慌ててタクシーを止めて、
神前大学附属病院へと急がせる。
苛立つ車内。
信号の待ち時間が
とても遠く感じられて
後部座席に座りながら
イライラしながら窓ガラスを
コツコツ叩いてる。
早く行きたい。
その思いだけが、
私を活発に突き動かす。
「運転手さん。
まだ動きませんか?」
動かなくなったタクシ-。
「すいません。
なんか、この先で
人身事故が
あったみたいですねー」
人身事故?



